恵比寿でスタイル

昔，この辺りにオフィスを構えていたのでよく行ってたカレー屋さん。おそらく10年ぶりくらいに懐かしくて行ってみた。
カウンターだけの狭いお店で中途半端にオシャレな感じと人の良さそうなおじさんのコントラストさは変わらない。
よくオーダーしていたシーフードカレー。
が、しかし、初恋の人に会ってはいけないというセオリーがここでもきいていた。いい思い出が美しすぎたせいなのか、想像していた君（カレー）とは全くの別人（もの）。もしかしたら君は変わっていないのかもしれないけれど。要は、とっても「普通」だったのだ。小麦粉ルーでこてこてっとした素朴なカレーライス。量があるのも昔ほど食えない今の僕にとって、途中で重い感じが増幅してしまう。繰り返し云っておくが美味しい普通のカレーライスだ。

ただ、思い出が美しすぎたのだ。

青山カレー倶楽部 (アオヤマカレークラブ) （カレーライス / 渋谷）
★★★☆☆ 2.5

恵比寿駅の西側にあるえびすストアの地下にある天津飯店は以前から気になっていた店。気になり具合ってのが、いわゆる飯類を飾るショーケースがとてもold fashionな感じでいい感じで鄙びていたからだ。
地下をおりていくと、予想通りの下町風情。おばちゃんは給仕の合間にプカプカ煙草を吸っているし（煙嫌いの僕は何故か許せた）、白い米はぱさぱさで古米？、おかずのボリュームはたっぷりで全体的に油でギトギト。お客は全員テレビの甲子園中継に注目してる。そう、ここは昭和にタイムトリップできる場所なのです。

ネガティブなこと書いているようだけど、そのネガが逆に味になってる。学生街にありがちな肩の力の抜けたいい定食屋さんって感じで僕は好き。恵比寿って、もともと古〜いビール工場があって（今のクライアントですが）ちょっと恐めの下町っていう歴史があったからこういうところ結構あるんだよね、実は。

うちの近所のローフー（正式名称よくわからず）の中華は美味い。店員さんもとっても感じがいい。どこの駅からも遠いのでゆったりできるのもいい。唯一の難点は遠いから中華の醍醐味である円卓を囲む人数が集まらないこと。そのためにも恵比寿住まいの友人をもっと増やさねばっ！